学校裏サイト――進化するネットいじめ(晋遊舎ブラック新書 6)渋井 哲也
晋遊舎 刊
発売日 2008-04-05
概要を知るにはいいが、オリジナリティが少ない 2008-07-12
学校裏サイトの実情、ネットいじめなどの様々な事件や事例、識者のコメント、政府や社会の動きなどを概観するには、よくまとまっていていい本だと思います。
ただ、逆に言うと他の本やニュースなどをただ収集・引用してまとめただけの部分が多いです。作者独自の取材は、学校裏サイトのいくつかの書き込み例と、群馬大学の下田博次氏へのインタビューのみで、全200ページのうちの20?30ページほどしかありません。
渋井氏はフリーライターなのですから、例えばネットいじめからの自殺の事件について書くなら、自分で被害者・加害者・関係者などに直接取材して、生の現場から自分が感じたことを元に独自なネットいじめ対策を提言する、といった内容が欲しかったです。
私は個人的に心理学・カウンセリングなどを勉強しているので、携帯やネットを使っている子ども達の心の問題の掘り下げ、いじめっ子を作らないような家庭や地域の環境作りといった部分が不足していると感じました。
これは厳し過ぎる評かもしれませんが、具体的な対策提案が無いので、これを読んだ保護者などは「ネットいじめって怖い」→「携帯なんて禁止してしまえ」と、携帯やネットを使う子ども達の気持ちに向かい合おうとせずに、極論に走ってしまう危険性があると思います。
この学校裏サイト――進化するネットいじめ(晋遊舎ブラック新書 6) を読むと自分の中のいろいろなことがつながって、本の内容だけのものではなく、ほかの事も得られるようなお得感が味わえます。まぁあなたの何にこの本の内容がつながっていくかは私にわかりません。
でも学校裏サイト――進化するネットいじめ(晋遊舎ブラック新書 6) を読むとあなたの頭の世界は必ず動き出しますよ。頭に心の変化が欲しい人には学校裏サイト――進化するネットいじめ(晋遊舎ブラック新書 6) は素敵な1冊です。
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