ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944)藤川 大祐
講談社 刊
発売日 2008-05-20
夕方のワイドショー目線 2009-02-21
読んでいてこの文体や内容、というよりかもっと根本的な部分、そのスタンス、立ち位置にどこか既視感のようなもの感じた。言ってしまえばこの新書、夕方の「スーパーニュース」とかで6時20分ごろからやってる20分程度の特集取材に、そのあり方が似ているのである。楽観的な親にもの申すという形によって、「今の子供の<深刻な実態>」を暴くのである。「そこに一理はあるだろうけど、そこまで悲観的に考えんでも」と思うのは、かのモンスターマザー 世界は「わたし」でまわっているのときと同じ。しかしこんなのが受けるのだろうと思うと、自分は親にも中年にもなりたくない、とさえ思えてくる。
現状報告としてはまずまずだが、そこからの「説教」はなんともはや。
子供のケータイを含む社会が抱える今の問題を、知識の多少はあるもののほとんどの人は「なんとかしなければいけない」と思っている。思っていながらもどうにもできないでいるから、「そんなことわかっているよ!」と逆ギレする自分もいるという、分裂した状況なのである。
そんな中、筆者のように「社会と、他者とつながりを持て」という、ある意味素朴な意見を言ってみたところで、何か変わるのだろうか。こんなどん詰まりな世の中で、ケータイ世界の外にいる「見知らぬ他者」とつながりを持つことに、一体どんな意義を持たせられるだろう。
ケータイ世界は、決して素晴らしいものではない。子供たちも、どこかでそう思っているだろうけど、「他よりも“まし”」という点において、彼らはその世界にのめり込んでいく。
そのときに持っていったのが、ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944) 。
ぬるいお風呂につかりながら、ゆったり気分で全部読んじゃいました。
ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944) の中身については門外漢、普通だったら読まない種類の本なんですが、やっぱり旅先ののんびりした気分が、いつもと違う種類の本を手に取らせたんですね。
ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944) みたいに、普段読まない本でも結構おもしろく読めちゃうもんです。いろんな本を読むのも大切ですね。
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