◇市民との距離縮まる--ネットに情報あふれ…携帯で注文
仕事を終えて、疲れた体が「クスリ」を欲していた。元派遣社員の女(33)=札幌市豊平区=は6月、携帯電話である男に連絡を取った。「一つ、お願いしたい」。受け取り場所は1週間前と同じ市営地下鉄駅の近くの路上。見慣れたシルバーの軽四自動車が待っていた。車に乗り込むと、電話の声の主と違う男がティッシュに包まれた「パケ」(チャック付きビニール袋)を差し出した。
夫と別れ、長女と離れて暮らすようになり、自暴自棄になっていた時、携帯電話が鳴った。「知人の知人」を名乗る男は、なぜか過去に覚せい剤を使用したことを知っていた。「嫌なことを忘れたい」。男からクスリを買い、自宅のトイレで腕に注射するようになった。08年12月からの購入回数は50回を数えた。
女は6月に覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕され、9月16日、懲役1年6月・執行猶予3年の判決を受けた。
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警視庁などによると、全国の同法違反検挙者に占める暴力団関係者の割合は52・5%(07年)。残りの多くは一般市民とみられ、覚せい剤がいかに市中に広がっているかを示す。
90年代以降、一般市民を顧客にする外国人密売人が登場したほか、携帯電話やインターネットで注文して郵便などで覚せい剤を受け取る非対面式システムも出てきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090920-00000008-mailo-hok
